オーストラリアの先住民族、アボリジニ。オーストラリア北部のノーザン・テリトリー州は、特にアボリジニ文化が色濃く残る地域です。
カカドゥ国立公園には、なんと40万年前から人が住んだ形跡があり、アボリジニによるロックアート(洞窟壁画)が1,000以上も残されています。ロックアートは長年研究されていますが、つい最近も新しい壁画が発見されたりして、まだまだ未知数の魅力にあふれています。
オーストラリアの代名詞ともいえるウルル(エアーズ・ロック)は、世界で二番目に大きな一枚岩で、オーストラリアのほぼ中央に位置します。鉄分を多く含む砂岩できているので、外観は鉄分が参加した赤色。太陽の当たり方によって、刻々と表情が変わるさまはまさに神秘的で、アボリジニの聖地としての存在感、ありまくりです。入場料を払い登ることができますが、気象条件、またはアボリジニの宗教的行事が行われている際は登山が出来ません。また、宗教的な理由から写真撮影が禁止されている場所もあるので注意が必要です。
アボリジニの伝統や文化を丸一日楽しみたい!という方にオススメなのが、毎年9月始めごろに開催される「カカドゥ・マービル・フェスティバル(Kakadu Mahbilil Festival)。地元のアボリジニの人たちと共に、音楽のライブやダンス・パフォーマンス、アボリジニ・アートのワークショップ、衣類や工芸品の展示もあります。
見どころは、magpie goose(カササギ)を使った料理のコンペ。伝統的なブッシュ料理の試食なども楽しめます。
アボリジニの人口は、現在オーストラリア全体の人口の約2%(35万人程度)で、固有の言語も失われつつあります。希少なアボリジニの文化、理解を深めたいですね!