こんにちは! SSAスタッフのユミコです。今日は、世界で最も乾燥している(?)大陸である、オーストラリアのBushfireについてご紹介します。
Bushfireとは、山火事のこと。非常に乾燥しているオーストラリアでは、落雷などにより自然発火が発生し、広大な面積を焼き尽くしてしまうのです! 一度火災が起こってしまうと、数百キロにわたって火事が燃え広がってしまうということもあります。
ここまで大規模な火災になってしまう背景には、乾燥だけでなく、オーストラリア固有の事情も関係しています。オーストラリアに沢山自生しているユーカリは、コアラが食用とすることで知られていますが、ユーカリには油分が多く含まれるので、非常に燃えやすいのです。
毎年確実に起きてしまう山火事に対して、オージーたちは消火活動に力を入れるしかありません。NSW州の場合、有給の消防スタッフは600人。そして約7万人のボランティアたちが消火活動にあたっています。消火活動では、とにかく人家の被害を防ぐことが最優先されます。
写真は、消防士に救助され、普段は水を飲まないコアラが水を飲む様子。
・・・基本的には起こって欲しくない、“災害”の山火事ですが、オーストラリア固有の植物・バンクシアのように山火事の熱によって種子を包んでいる実がはじけて発芽する植物もあり、言ってみればブッシュ・ファイヤーは生態系のサイクルに盛り込まれた自然現象のひとつでもあるといえます。
自然災害による山火事だけでなく、タバコの火の不始末など、人災がきっかけの山火事が少なくないのも事実。くれぐれも、皆さんも火の元には充分注意して下さいね!!!