意外に知らない オーストラリアの州、準州


こんにちは! SSAスタッフのユミコです♪ これまで、オーストラリアには何度か行って来た私ですが、オーストラリアの首都・キャンベラといえば「New South Wales」州にあるものだとばかり思っていたら、「ACT(The Australian Capital Territory)」という、地図上に載りきらないほど小さな特別地域にあると、今日になって初めて知りました・・・!(既に知っている方がいたらゴメンナサイ^^;)

この赤い小さな部分がACT^^

Australian_Capital_Territory_in_Australia_(zoom).svg

 

(画像Source: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E9%A6%96%E9%83%BD%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%9C%B0%E5%9F%9F )

SSA英会話にはオーストラリア出身の講師がいるので、あらためて「州」や「テリトリー(準州または特別地域)」について聞いて見ました!

オーストラリアの真ん中に位置する「Northern Territory」は、面積的にはとても大きいですが、行政上の位置づけは「テリトリー(準州)」。この理由を聞いて見ると、「州」になるか「準州」になるかは土地の面積で決まるのではなく、人口で決まるのだそうです!Northern Territoryは、陸地面積134万9129 km²に対して人口23万3300人(2012年)で、人口密度が0.17人/km²と極めて低いのです(←この人口密度が如何に低いかは、東京都豊島区の人口密度が22,569人/km²であることからも分かりますね^^)

map_oz_states_medium

日本でも「大阪都構想」を呼びかける政治家が出て久しいですが、オーストラリアで「州」と「テリトリー」では、具体的にどのような違いが出てくるのでしょうか? 大きな違いの一つは、国会議員の定数です。オーストラリアの「上院」の定数は76名で、「州」であれば12名ずつの国会議員が選出されます。「テリトリー(準州・特別地域)」では2名ずつです。大分違いますね。

面白いのは、「州」であればどの州であれ同じ数の議員であること。シドニーのあるNew South Wales州は人口はとても多いのに、他の州と国会議員の数が同じ。。。人口比で言えばニューサウスウェールズ州が約710万人、タスマニア州が約50万人で14倍以上も開きがあります。日本では「一票の格差」が裁判所で争われ、5倍の格差が違憲という判決まで出ているのに。

一票の格差に随分な差があっても、それでも各州が同じ議員数としているのは、「各州は原則として対等である」という建前に基づくもので、連邦制を取っている国ならではと言えます。

今日はお勉強をした気になりました^^