太平洋戦争では日本が加害国? ハリウッド映画から読み解く西洋観とは?


こんにちはSSAスタッフのRisaです!

堅苦しいタイトルから始まりましたが、今回はハリウッド界が発信する第二次世界大戦における西洋観を知ることができる、作品たちをご紹介したいと思います!

私が世界のKEN WATANABEも出演し話題になったハリウッド映画”硫黄島からの手紙”では、日本軍だけではなくアメリカ軍からの視線も描写されており、物議を醸しました。ハリウッド界にはこれだけではなく他にも戦争関連の作品がたくさんあります。今回はその中でも私がおすすめする作品をご紹介したいと思います!


1. Empire of the Sun

(引用元:http://www.moviepostershop.com/empire-of-the-sun-movie-poster-1987)

1987年に発表されたスピルバーグ監督の隠れた不朽の名作、邦名は”太陽の帝国”です。当作品は、第二次世界大戦中の日本軍の上海侵略を背景に一人のアメリカ人少年の終戦までの経験を描いています。1941年12月8日、日本軍侵略により疎開を強いられた少年とその家族は米国軍基地を目指すが、大混乱に陥ってる上海で少年は家族とはぐれてしまい一人ぼっちになってしまいます。それまでの裕福な生活とは一変、盗みなどをはたらいて生き延びなければいけない生活へと変わってしまいます。しかし、甘やかされて育った彼には考えられない世界でした。飢餓、死、屈辱、人種差別を目の当たりにした彼を待ち受ける未来とはなにか、またそんな経験を強いられた少年は”普通”の男の子に戻ることができるのか。作品を見終わっても続きを想像したくなる、そんな作品です。


2. The Pianist

The Pianist [DVD] [2003]

(引用元:https://www.amazon.co.uk/Pianist-DVD-Adrien-Brody/dp/B0001E5TSI)

2つ目は、実話に基づいて作られた作品、邦名は「戦場のピアニスト」です。ナチス軍によるワルシャワ侵略の中、ユダヤ系の主人公と彼の家族は、ワルシャワゲットー(ユダヤ人隔離区域)に強制送還されます。道の一角にあるカフェで演奏者として働き始める主人公は、ホロコーストや友人の強制収容所への連行を目の当たりにします。ナチス軍影響下での生活が緻密に描写されていて、当時の悲惨さを垣間見ることができます。

 


3. The Darkest Hour

Darkest Hour Movie Poster

(引用元:https://www.rogerebert.com/reviews/darkest-hour-2017)

2018年度のオスカー賞を総なめにした作品、また日本人メイクアップアーティストが初めてアカデミー賞を受賞した作品でもある、「ウィンストン・チャーチル」は、ヒトラーから世界を救ったと称されている英国首相の軌跡を追った話です。「The Greatest Smog of London」として教科書にも載っているイギリス史上最悪規模の大気汚染によって数万人の命が奪われたロンドンスモッグを背景に、チャーチルが国民の意思を模索しながら歴史上最も冷酷だと恐れられていたヒトラーに立ち向かう姿がすごく印象的です。チャーチル自身とても病弱で、心臓発作を幾度とおこしながらもイギリスのため、世界の平和の為に自分を犠牲にしながら奔走する姿は現代の政治家の鏡なのではないかと思います。

 


以上、戦争モノのハリウッド映画集でした。あえて違う時代から一本ずつ選びました。各時代で第二次世界大戦がどのように描写されていたのかを比較するのも面白いかもしれません。

See you next time!

アイキャッチ画像引用元:https://www.gq.com/story/best-war-movies-on-netflix