Hello! SSAスタッフのKayoです!
突然ですがみなさん、オーストラリアの観光名所というと何を思い浮かべますか?
多くの人は、国の中心に位置する、エアーズロックこと、ウルル を挙げるのではないでしょうか。
画像引用元:https://www.australiantraveller.com/nt/red-centre/uluru/
砂漠の真ん中にあり、決して行きやすい場所ではありませんが、国内外問わず有名な観光スポットなだけあって、都市からのツアーが沢山用意されています。中国語や日本語でのツアーもあるので、実際に参加したことのある方も多いのでは?
しかし、同時にウルルはオーストラリアの先住民族、アボリジニにとって神聖な岩。
ウルルのある国立公園の入場料や、ウルルそのものの登山料などがアボリジニの人々を経済的に支えている一方、神聖な岩が観光客に踏み荒らされている、ということから政府に登山の禁止を求める声も多くありました。そしてとうとう、今年の10月から観光客の登山を全面的に禁止する旨が、先日オーストラリア政府より発表されました。
・・・前置きが長くなりましたが、この機会に、なぜウルルは神聖な場所となったのか、語り継がれている神話を簡単にご紹介します!
画像引用元:https://www.aboriginal-art-australia.com/aboriginal-art-library/understanding-aboriginal-dreaming-and-the-dreamtime/
まず、アボリジニの人々は、様々な神話で世界や自然をとらえていました。その神話や、彼らの生活様式、美意識は、Dreamtimeと名付けられ、オーストラリア国内では小学校などで学ぶ機会があります。
そのDreamtimeより、オーストラリアは、まだ形のない世界を渡ってきた10の精霊によって形作られた地だとされています。精霊には人間のかたちをしたものも、そうでないものもいて、彼らが人間を創造し、社会性と信仰心を与えました。
そして、その精霊たちが、地の中心で最後、一つの大きな岩となり、ウルルが誕生したのです。
ちなみに、岩の南側は毒ヘビとニシキヘビの戦い、北側はマラという人型の精霊によって造られたそうです。
さて、以上がウルルの誕生にまつわる神話です。
アボリジニの人々の信仰心が深いことがよくわかります。
遠くからはるばる訪れたら登りたくなる気持ちもわかりますが、神聖な場所に好き勝手登られるのはあまり良い気はしないと思います…。他の観光地にも言えることですが、お互いに配慮を忘れずに楽しみたいですね♪
それでは、See you soon!
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