日本で定番の洋菓子の意外な真実?!


こんにちは! SSAスタッフのユミコです🎵 今日は、みんな大好き・定番洋菓子にまつわる、意外なお話をご紹介します!

日本のお菓子と言えば、「和菓子」。お団子、あんこ、ようかん、おせんべいなどを思い浮かべますよね? 一方、洋菓子と言えば、ケーキ、ビスケット、パフェ・・・などが思いつきます。

・・・しかし、私たちが「洋菓子」と思っているお菓子でも、実は「日本発祥」というものが結構あるんですよ!

例えば、ケーキ屋さんに行けば必ずある「モンブラン」。カステラベースの上に、マロンペーストがこんもりと載り、てっぺんにはひと粒の大きな栗・・・こんな姿を想像しますよね? でも、これは日本で独自に進化した「モンブラン」なのです!

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(上記写真ソース:https://en.japantravel.com/tokyo/so-what-is-a-mont-blanc/21323 ←日本へ旅行する外国人向けのサイトで、「モンブランとは何か?」と日本式のモンブランについて説明されています^^;)

もともとモンブランは、19世紀のヨーロッパで生まれました。熱いシロップに漬けておくと崩れやすいマロングラッセを、ペースト状にしてケーキの飾りとして再利用するために考案されたそうです。要は、マロングラッセの副産物が「モンブラン」だったのです。ヨーロッパの栗は茶色なので、本家(?)のモンブランは渋い茶色のマロンペーストです。

1930年代にヨーロッパに菓子修行をした東京・自由が丘の「モンブラン」初代店主・迫田千万億さんが、パリでモンブランを知り、日本に帰国後、日本人の好みに合うように土台をカステラにし、和栗を使った黄金色のペーストにし、てっぺんにはおせち料理をほうふつとさせる縁起物の栗をひと粒。このように改良して、「日本のモンブラン」が生まれました。

次は、ガトーショコラ。(これは絶対海外のでしょ!)と思われるかもしれませんが、アメリカのチョコレートケーキ=ブラウニーとは違い、ガトーショコラは「焼きチョコ」なのです。そう、チョコレート自体を焼く、という感覚で、チョコレートを混ぜたケーキとは違うのです。メレンゲを加えてふわふわに焼き上げるのがポイントで、1980年代に日本人のシェフが考案しました。

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(上記画像source: https://happy-2-cook.com/2013/02/16/le-gateau-au-chocolat-de-nathalie/ こちらのフランス語のサイトでは、「日本のデザート」として紹介されています・・・!)

「レア・チーズケーキ」や「スフレ・チーズケーキ」も、海外では日本発祥のチーズケーキとされ、「Japanese style cheesecake」と紹介されていたりします。海外では、ベイクドタイプが主流なので(New York style cheesecakeと呼ばれたりするタイプ)、レア・チーズケーキのように火を使わないで、クリームチーズに生クリームやヨーグルトを混ぜ冷やし固めたり、スフレのように卵白を泡立てて焼く口どけの良いスフレ・チーズケーキは、海外ではあまり見かけないのです。

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(上記画像source: https://www.japancentre.com/ja/recipes/1419-japanese-style-rare-no-bake-cheesecake こちらの英語サイトでは、「日本スタイルの、焼かないタイプのチーズケーキ」として紹介されています)

他にも、横浜のホテルが米軍将校の奥さんのわがままに応えてデコ盛したのが始まりの「プリン・ア・ラ・モード」や、スイスとは全く関係ないのに「スイス・ロール」と名付けたれたロールケーキなど、例を挙げればきりがないほど、日本発祥の「洋菓子」(実は和菓子と呼ぶべき^^;?)が沢山あるのです。

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(画像Source: https://nippondom.com/product/pudding-a-la-mode-2-2/ )

以上、日本発の洋菓子についてでした!