悲しくも美しい神話のある島、ハワイ


こんにちは! SSAスタッフのユミコです♪ 今日は、ハワイ島にまつわる神話を一つご紹介します。ハワイにはふる~い神話が沢山あり、ハワイの人々が自然を身近に暮らしてきたことが分かります。

ハワイ島で、あちこちにみかける珍しい植物、オヒアレフア(OHI’A LEHUA)をご存知ですか? 普通は不毛の地であるはずの、溶岩の大地に、割れ目から見事な赤い花を咲かせるオヒアレフア。

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可憐な姿からは想像できないほど力強い根を持ち、根は溶岩を砕いて張り巡らされていき、そこに別の植物が根付くようになる…という、ハワイ島の生態系の中でとても重要な役目を担う植物なのです。

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ハワイの人々にとって再生と成長のシンボルであるオヒアレフア。花の部分は、儀式で用いられるレイに使われます。そして、非常に硬く重い幹の部分は、槍や斧、カヌーの船体などに使われます。

このオヒアレフア、不毛の溶岩台地に咲く花には、悲しくも美しい神話があります。ハワイ島キラウエア火口に棲む“火の女神・ペレ”は、非常にハンサムな青年・オヒアと出会い、ひとめぼれをしました。熱心にアプローチするペレを、恋人・レフアのいるオヒアは拒絶。嫉妬に狂ったペレは、オヒアを醜い灌木に変えてしまいました。

愛する恋人を失った哀れなレフアは、悲しみに暮れ泣き続けました。そんなレフア不憫に思った別の神々が、レフアを真っ赤な花に変え、オヒアのそばに咲かせてあげたのです。それが、オヒアレフアの伝説です。

オヒアレフアの赤い花をむやみに摘むと悲しみの雨が降ると、今でも現地の人々は言います。

溶岩台地に可憐な赤い花を咲かせるオヒアレフア、ハワイ島に行ったらこの神話を思い出して見つけてください。