Hello everyone! SSAスタッフのReikoです😎
今回は、世界一黒い黒と言われているベンタブラックをご紹介したいと思います!
ベンタブラックは、可視光を99.965%吸収するという特徴を持ち、
この色を塗布するとあらゆるものが平たんに見えると言われています。
言葉だけではわかりにくいと思うので、ベンタブラックの公式サイトにあった動画を観てみましょう。
くしゃくしゃになったアルミホイルに、ベンタブラックが塗られています。
周りや裏側にはしっかりとしわが寄っているのに対して、
色の塗られた部分はただの真っ黒平面に見えますよね。
塗ってから乾くとツヤが一切出ないうえに、そもそもの素材のテクスチャーなどもないものにしてしまうんです。
そして、その特性を活かしたアートもあるんです。
これは1992年に完成された、アニッシュ・カプーアの”Descent into Limbo”という名前の作品。
(画像引用元:https://www.dw.com/en/man-falls-into-black-hole-art-exhibit-in-portugal/a-45197790)
ぱっと見、単純に地面に描かれた黒い丸のように見えますよね。
実際は、穴の中にベンタブラックが塗布してあり、深さがよくわからないような仕様になっているのです。
Limbo、すなわち辺獄という場所に落ちていく、と考えるとコンセプトには最適なのかもしれませんが、
この穴が床に描かれただけのものだと勘違いし、落っこちてしまった男性も2018年にはいたんだとか。
ただこの色、芸術に用いるには問題があるらしく。
このアニッシュ・カプールという芸術家が、ベンタブラックの独占使用権を所持しているそうなのです。
それに反抗してBlack 2.0、Black 3.0など別の黒い塗料が開発されてはいるらしいのですが、
これはアニッシュ・カプール以外の芸術家が使用できる、という設定があるそうです。
(画像引用元:https://www.pinterest.jp/pin/118078821462317559/)
芸術において、使用できるものとできないものの制限がかかってしまうのはよくないですよね…。
そのうち誰もがベンタブラックを使えるようになるといいですね。
では、今回はここまでで!
See you very soon!!
アイキャッチ画像引用元:https://www.intelligentliving.co/the-darkest-black/